Japanese
English
文献抄録
脳動脈瘤,他
Surgical treatment of verified intracranial aneurysms
Uiblein, A.
,
Lippert, R. G.
pp.958
発行日 1961年12月1日
Published Date 1961/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201158
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Mayo Clinic 1955-1959年間の手術106例の成績である。全死亡16%,1954年以前は22.8%の死亡であつた。手術は頸動脈結紮(開頭せず18例,開頭合併18例)および開頭術である。前者の死亡13.9%,後者17.1%。前者は内頸動脈分岐部および後連合動脈の内頸動脈接続部の動脈瘤で好んで行われた。分岐部の症例は死亡9%,接続部の症例は死亡16%である。それで後連合動脈副行枝をレ線学的に確かめて手術するのがよいであろう。頸動脈結紮のみで開頭しない18例で,36ヵ月以上生存しえた12例があり,その大部分はフルタイムの作業が可能になつた。開頭を合併した18例では17カ月生存15例,その5例のみが作業可能となつたにすぎなかつた。他方,開頭69例では,動脈瘤に筋・木綿・イバロンなどを被包したもの54例,こうした決定療法を施さぬもの15例。動脈病は前連合動脈に多いが,その1/3は決定療法ができない。それは大部分が動脈硬化症であつた。決定療法54例では8例死亡。32ヵ月follow upした36例では32例が身の回りの仕事が出来,うち26例はフルタイムの作業可能となつた。決定療法を行わぬ15例では31ヵ月生存10例,その6例が良果を収めた。以上の手術を動脈瘤の部位別にみると,前連合動脈・内頸動脈分岐部についで内頸・後連合接続部の動脈瘤の死亡率が17-22%で高い。
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