外国文献
頭蓋内動脈瘤,他
pp.686-689
発行日 1968年5月20日
Published Date 1968/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204589
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
手術時期と危険性との関係はHunt(J.Neurosurg.18:34,1962)その他の報告で知られているが,Hunt(J.Neurosurg.28:14,1968)は275例をBotterell(J.Neurosurg 13:1,1956)のgrade Ⅰ (61例),Ⅱ(88例),Ⅲ(79例),Ⅳ(35例),Ⅴ(12例)に程度をわけたが,Ⅱ,Ⅲが最も多い.I,Ⅱは診断つき次第手術,Ⅲは治療でI,Ⅱに改善するのを待つて手術.Ⅳは71%,Ⅴは100%の死亡.入院後治療で手術の時にIとなつた90例では死亡5.5%,Ⅱになつた69例では25%,Ⅲになつた159例では14%の死亡.Ⅰ,Ⅱで非手術で死亡15例(再出血14).intracranial ligationに限るとⅠ1.4%,Ⅱ22%,Ⅲ40%,Ⅳ43%(全平均16%)になる.手術をおくらせたⅢ(出血でそのまま手術すると上述のように40%の死亡)では,この待機間に再出血は多くないが,手術しないと(23例あり)16例死,不具廃疾7となり,(再出血よりも脳硬塞が主な死因),Ⅱ度に改善すると35%,I度に改善すれば20%の死亡だが,Ⅲのままで改善しなかつた少数例でも11%の死亡であつた.good conditionは早く,ⅢはⅡ,Ⅰに改善させて手術せよということになる.
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.