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あとがき
A
pp.577
発行日 1961年7月1日
Published Date 1961/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201098
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○本号には小池上教授の「扁桃核の解剖」と題した総説を掲載した。扁桃核の亜核分化とその線維関係については,ドイツ学派とアメリカ学派の二つの考え方があるが,これに対して筆者自らの研究成果を対比して考察を加えたものである。
○本年もまたまた小児麻痺の流行期となり,すでに各地で幾多の犠牲者が出ているが,昨年北海道で大流行した後だけに何か考えさせられるものがある。年々歳々相似たりでは何とも策がなさすぎる気がする。高所からの施策が望まれる。しかし一方最近のジャーナリズムのポリオのとり上げ方について専門家の間では,可成り批判がある。事実を正しく報道することは必要であるが,事更に大きく騒ぎたて世の母親達に必要以上の恐怖を与えている点は批判されて然るべきであろう。
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