カンファレンス
神経病理カンファレンス(3)
五島 雄一郎
1
,
松山 春郎
2
1慶応義塾大学医学部内科
2慶応義塾大学医学部病理
pp.1055-1058
発行日 1960年12月1日
Published Date 1960/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201017
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症例
3歳の男の子,昭和33年の10月ごろに急に腹痛,次で吐気がするという症状を訴え,それから間もなく,痛みのためか,家庭において一向歩かなくなつてしまつた。10月末になり,全然歩かなくて,次第に吐き気及び腹痛が増強してきたので,佐野厚生病院に受診したところ,Seröse Meningitisの疑いで,さつそくLumbalpun-ktionをしたところ,圧が300〜600mmを常に示しておつた。一応Seröse Meningitisの診断で入院約10回Lumbalpunktionを行ない,アクロマイシンなどの注射を行つた。11月初旬には次第に吐き気が増強し,頭痛も訴えるようになり,11月の20日に当院内科受診。
既往歴には特別なものなし。
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