Japanese
English
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1941〜1950年間の精神分裂病学説における研究と概念変遷(その1)
Fortschritte der Neurologie, Psychiatrie undihrer Grenzgebiete 19, 385, 1951.
M. Bleuler
,
関根 ヤス
1
,
猪瀨 正
2
1横浜市立大学医学部神経科学教室
2横浜市立大学
pp.358-364
発行日 1955年11月20日
Published Date 1955/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200474
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まえおき
こゝに関野講師が飜訳したBleuler教授の報告は,戦後の精神科医に与えた影響は非常に大きく,わが国では勿論のことヨーロッパでの反響も大変なものであつたらしい。また今日となつてはそれは既に旧いものとなつて,殆んど同じ分量の報告が作られるかも知れない。それを敢えて遅れ馳せながら訳した理由は,この論文を読んでいられない方もあろうかという顧慮からと,ヨーロッパでの指導的地位にあるBleuler教授の分裂病に対する見解はこの報告以来変つていないと思われるからである。そしてやがてZürichのBleuler教授のもとで,国際精神医学会が開催される筈であり,分裂病がその重要な課題となることを考えると,この報告の中に流れている事実や学説を承知することも大きな意義があるであろう。
さてこの飜訳を行うに際しては,Bleuler教授の快諾を得,同教授はわざわざFortschritte der Neurologie, Psychiatrie u. ihrer Grenzgebieteの出版社からその許可を得て下さつた。Bleuler教授並びにGeorg Thieme社に謝意を表する次第である。またこの報告には1100にのぼる文献が附いていて,それこそ貴重なものであるが,紙数の都合で割愛することにしたが,必要な方は原著をみて頂きたい。
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