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癲癇の生理
吉井 直三郞
1
1大阪大學醫學部第二生理學教室
pp.57-67
発行日 1953年3月1日
Published Date 1953/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200331
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現在の醫學の高度な發展の蔭には基礎的な實驗的研究が大いに役立つており,癲癇研究と雖も例外ではない。私達の領域から癲癇を取扱うためには,その主症状である痙攣及び無反射状態を分析し,次でその發生原因を明かにすると共に,これを實驗條件に於て再現するのであつて,その點は丁度化學の研究に分析と合成とがあつて,兩方面から研究を進めてゆくのと同樣である。本論文は編集者の注文によつて私達が現在行つている研究を紹介するのが目的であるから,この方面の文献的考察は2,3の關係あるものに限定し,その詳細は別の論文1)に發表する豫定である。
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