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生田先生のAANPの功労賞受賞を祝して
佐野 圭司
1,2
1東京大学
2現 (財)富士脳障害研究所附属病院
pp.177
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100449
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American Association of Neuropathologists(AANP)は2002年度の功労賞(Awards for Meritorious Contributions to Neuropathology)を生田房弘先生に授与した。この賞は1959年のA. Weil以来,H. M. Zimmerman,W. Haymaker,N. Malamud,平野朝雄教授など神経病理学に大きな貢献を成しとげた学者に授与されるもので,生田先生がこれを受けられたことは,わが国の神経病理学のみならず神経科学全般にとって大きな喜びであり,名誉である。
先生は1955年に新潟大学を御卒業になり,わが国の脳神経外科のパイオニアである中田瑞穂(1893-1975年)教授の門に入られた。やがて先生は神経病理学に興味を持たれ,1960年渡米してMontefiore病院のZimmerman教授について神経病理学の研鑽を積まれた。1964年,先生のAANP総会における最初の発表はその年のA. Weil賞に輝いた。1973年,先生は新潟大学脳研究所の教授に任ぜられ,さらに1985年,同研究所の所長となり定年までその職にあった。
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