クローズ・アップ
エジプトの「看護の日」に看護功労賞を受賞した丹野かほるさん
pp.703
発行日 1994年9月25日
Published Date 1994/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901089
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10月24日はエジプトの「看護の日」。毎年盛大な記念セレモニーが行なわれるが,昨年のこの日,JICA(国際協力事業団)のエジプト国人口家族計画・母子保健プロジェクトに参加していた日本人助産婦丹野かほるさんがその実績を買われ,保健大臣から看護功労賞を贈られた。
丹野さんは1990年1月から1994年3月までの4年余,エジプトの中でも後進地域のケナ県(ナイル川上流部)で家族計画と母子保健サービスに従事,連日“動く産婦人科外来”である検診車に乗り,保健医療サービスの手薄な各村の住民の中に入り込み,女性のための保健活動を展開してきた。具体的な活動は丹野さんの書かれた本文特別寄稿「検診車から見えたアラブの世界」(54頁)をお読みいただきたいが,家族計画を実効あるものにするためには女性の地位の向上が不可欠という言葉が身に泌みる。
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