Japanese
English
Neurological CPC・113
Parkinson病にAlzheimer型痴呆の合併が疑われたLewy小体型痴呆の1例
An Autopsy Case of Dementia with Lewy Bodies Which was Clinically Suspected to be Parkinson's Disease Complicated with Alzheimer-type Dementia
志知 隆雄
1
,
内藤 清香
1
,
清水 俊夫
1
,
中山 宏
2
,
望月 葉子
3,5
,
内原 俊記
4
,
板東 充秋
1
,
水谷 俊雄
3
,
林 秀明
1
1東京都立神経病院神経内科
2東京都立神経病院神経精神科
3検査科病理診断部門
4東京都神経科学総合研究所神経病理
5東京都立北療育医療センター内科
キーワード:
dementia with Lewy bodies
,
senile dementia of Lewy body-type
,
Alzheimer-type dementia
,
spongy degeneration
,
senile plaques
Keyword:
dementia with Lewy bodies
,
senile dementia of Lewy body-type
,
Alzheimer-type dementia
,
spongy degeneration
,
senile plaques
pp.1058-1068
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100376
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□症例呈示
司会(清水,神経内科) 今日はParkinson病(PD)にAlzheimer型痴呆(ATD)が合併した症例について検討したいと思います。では,早速,主治医の志知先生から臨床を呈示していただきます。
主治医(志知,神経内科) 症例は死亡時73歳の女性です。既往歴では69歳から高血圧が指摘されています。家族歴にはとくに述べることはありません。次に現病歴ですが,1999年4月頃より前傾姿勢,小股歩行が出現。8月頃より動作が緩慢となり,表情も乏しく,家事に支障をきたすようになりました。左手のふるえも出現し,I病院にて加療されましたが,改善なく,10月18日当科を受診されました。Hypokinesia,cog-wheel rigidity,前傾歩行を認め,SPECTでは両側頭頂葉,右側頭・後頭移行部の血流が低下していました。頭部MRIでは異常は認められませんでした。Levodopa/carbidopa200mg,amantadine200mgが処方されまして,振戦の低下,筋固縮,歩行の改善が認められました。
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