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特集 化膿性髄膜炎治療の最近の動向
4.化膿性髄膜炎と耐性菌の動向
The Trend of Resistant Strains in Childhood Bacterial Meningitis
佐藤 吉壮
1
Yoshitake Sato
1
1富士重工業健康保険組合総合太田病院小児科
1Department of Pediatrics, Fuji Heavy Industries Ltd.Health Insurance Society, General Ota Hospital
キーワード:
bacterial meningitis
,
resistant strains
,
PRSP
,
BLNAR
Keyword:
bacterial meningitis
,
resistant strains
,
PRSP
,
BLNAR
pp.125-133
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100129
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はじめに
化膿性髄膜炎は,抗菌化学療法の発達した今日でも小児の重症感染症として極めて重要な疾患の1つであり,早期診断,早期の適切な治療がその予後に大きく影響することが知られている。乳児期以降の化膿性髄膜炎においては,原因菌として分離頻度が高い肺炎球菌やインフルエンザ菌の耐性化が近年問題であり,従来標準的な治療法とされてきたアンピシリン+セフォタキシムでは治療に難渋する例も増加し深刻な問題となってきている。本稿では,小児化膿性髄膜炎の全国調査成績と耐性菌の動向について述べる。
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