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特集 化膿性髄膜炎治療の最近の動向
1.成人の化膿性髄膜炎の治療
Recent Management of Bacterial Meningitis of Adult
石川 晴美
1
,
亀井 聡
1
Harumi Ishikawa
1
,
Satoshi Kamei
1
1日本大学医学部内科学講座神経内科部門
1Division of Neurosurgery, Department of Internal Medicine, Nihon University School of Medicine
キーワード:
bacterial meningitis
,
antibacterial
,
adrenal cortical steroid hormone
Keyword:
bacterial meningitis
,
antibacterial
,
adrenal cortical steroid hormone
pp.101-107
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100126
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はじめに
細菌性髄膜炎(bacterial meningitis)は細菌感染による髄膜炎の総称,すなわち疾患群であり,化膿性髄膜炎とも呼ばれる。通常,結核性髄膜炎はこの範疇に含めない。抗菌薬療法の発達した現代にあっても,発症すれば致死率は高く欧米では21%1),本邦では23%2)と報告されている。また救命できても,30%1, 2)程度は重篤な後遺症を残すことがあり,侮れない感染症である。迅速な診断と適切な治療の早期開始が鍵である。ここでは,成人の化膿性髄膜炎の治療について,全身管理,抗菌薬の選択・使用方法,副腎皮質ステロイドの使用など,最近の動向を踏まえ概説する。
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