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Brain and Nerve No to Shinkei Volume 57, Issue 9 （September 2005）

Brain and Nerve 脳と神経 57巻9号（2005年9月発行）

Japanese English

特集脳神経血管内治療の現況

3．脳動静脈奇形 Up-to-date of Current Endovascular Treatments for Cerebral Arteriovenous Malformations 宮地茂 ¹ Shigeru Miyachi ¹ ¹名古屋大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学脳血管内治療学分野 ¹Division of Endovascular Neurosurgery, Department of Neurosurgery, Nagoya University Graduate School of Medicine キーワード： cerebral arteriovenous malformation , endovascular treatment , embolization , indication , strategy Keyword: cerebral arteriovenous malformation , endovascular treatment , embolization , indication , strategy pp.743-756

発行日 2005年9月1日 Published Date 2005/9/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406100072

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Abstract 文献概要
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はじめに

　脳動静脈奇形（AVM）の塞栓術の歴史は長く，脳血管内治療の中では最も古くから行われているものの1つである。治療オプションとして定位放射線治療（radiosurgery）が加わった現在，AVMに対する治療戦略は，塞栓術，観血的手術および定位放射線治療の3者のcombinationによる治療が一般的である。塞栓術は他2者の前処置としての使用が多いが，症例によっては根治も望むことができる。現在，新しい治療modalityの開発，EBMに基づく治療効果の多面的解析，患者の治療嗜好の変化，自然歴の再評価などから，AVM治療の中での塞栓術の位置づけは変化してきている。本稿では，AVMの多角的治療戦略の1つとしての塞栓術について述べる。