動き
“予防精神医学”をメインテーマに—「世界精神医学会(WPA)アテネ会議」印象記
小椋 力
1
1琉球大学医学部精神神経科学講座
pp.1015-1017
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904848
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世界精神医学会(World Psychiatric Associatioll;WPA)の地域会議(Regional Congress)が「予防精神医学(Preventive Psychiatry)」のメインテーマのもとにギリシャ・アテネ市・ヒルトンホテルで1999年2月24日から28日までの5日間にわたって開催された。
参加者は,事務局によると3日目の時点で610人であり,コメディカルスタッフも出席していたが,大部分は精神科医だとのことであった。参加者を国別にみると地元のギリシャをはじめ,近隣のユーゴスラビア,ウクライナ,トルコ,イタリア,さらには北欧,アメリカ合衆国,カナダ,南米からの参加者もあった。我が国からは筆者のみであったと思う。イギリス,オーストラリアで開催された予防精神医学に関する国際学会に参加した時と比較して,質問が少なく討論にやや活発さを欠いたが,この理由の一部として英語を母国語としない者が多かったこともあろう。
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