動き
第6回世界精神医学会議印象記〔その1〕
大熊 輝雄
1
Teruo Okuma
1
1東北大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, Tohoku Univ. School of Medicine
pp.89-92
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202712
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Ⅰ.世界精神医学会議について
昭和52年8月28日から9月3日までの7日間にわたって,アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市で,アメリカ精神医学会APAがHostになって第6回世界精神医学会議(Ⅵ World Congress of Psychiatry)が開催された。
現在,精神医学の領域における国際組織としては世界精神医学連合The World Psychiatric Association(WPA)がある。これは1961年(昭和36年)に世界精神医学会議World Congress of Psychiatryを開催するために作られた組織を母体にして設立されたもので,現在,WPAには世界の74の学会が加入しており,個人会員を含めて76ヵ国から約6万人の精神科医が参加していることになる。世界精神医学会議は,WPA主催のもとに5〜6年ごとに開催されることになっており,これまでの開催地と年度は,第1回Paris(1950年),第2回Zürich(1957年),第3回Montreal(1961年),第4回Madrid(1966年),第5回Mexico City(1971年)であり,今回のハワイ学会は第6回目にあたる。
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