動き
「世界精神保健連盟(WFMH)'93世界会議」印象記
井上 新平
1
1高知医科大学神経精神医学教室
pp.1238-1239
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903557
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上記世界会議が,1993年8月23日から27日までの5日間,千葉市幕張で開催された。会議の規模は,65の参加国,3,000名を越える参加者,900以上の演題数であり,まさに世界的規模であった。「21世紀をめざしての精神保健:テクノロジーと文化,そしてクオリティー・オブ・ライフ」のテーマでもたれた本世界会議は,いろいろな意味で画期的であったという評判である。第一に,久しぶりでアジアで開催されたこと,第二に,主催国の日本の運営能力が抜群であったこと,第三に,一般市民にも公開され精神保健のPRになったこと,第四に,精神保健の各要素がバランスよく討議されたことなどであった。
事務局は,島薗安雄組織委員長,浅井邦彦事務局長のもと,9委員会と顧問団が組織され,総勢150名以上のメンバーで構成された。準備は,4年前にニュージーランドのオークランドで日本開催が決定された直後から始まり,入念が上にも入念に行われたと仄聞している。
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