創刊40周年記念鼎談・21世紀への課題—精神医学の40年を振り返る(3)
老年精神医学の進歩と将来
新福 尚武
1
,
武田 雅俊
2
,
小阪 憲司
3
1成増厚生病院
2大阪大学医学部精神科
3横浜市立大学医学部精神科
pp.574-584
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904558
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小阪(司会) 「精神医学」の創刊40周年を記念して,本年は隔月で「21世紀への課題—精神医学の40年を振り返る」という鼎談を掲載しております。今回は3回目で「老年精神医学の進歩と将来」についてお話し合いいただきたいと思います。今回は大御所として新福先生,中堅ということで私,そして若手として武田先生においでいただきました。
この3人を選ばせていただきました理由はと申しますと,私が老年精神医学の勉強をし始めた時に,唯一と言っていい老年精神医学の本がありました。これが京大の三浦百重先生編集,金子仁郎先生,新福先生,猪瀬正先生が執筆され,医学書院から発行された「老人の精神障碍」です。これは,日本の老年精神医学の原典というような本で,亡くなられた金子先生,猪瀬先生の流れを汲む武田先生と私が入って,こういう形で話をさせていただくことになりました。
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