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特集 消化管EUSのすべて
[各論 消化管EUSの進歩と将来展望]
消化管EUSの進歩と将来展望
Recent progress and future prospects of EUS of the gastrointestinal tract
安田 健治朗
1
Kenjiro Yasuda
1
1京都第二赤十字病院消化器内科
キーワード:
消化管癌深達度診断
,
粘膜下腫瘍診断
,
EUS-FNA
,
3D-EUS
Keyword:
消化管癌深達度診断
,
粘膜下腫瘍診断
,
EUS-FNA
,
3D-EUS
pp.1578-1582
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000331
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要 旨
1980年代に始められた消化管壁に対するEUSの応用は,癌の深達度診断から粘膜下腫瘍の局在診断や質的診断の推定に有用であった。しかしながら,内視鏡的切除術をすればわかる早期癌の術前診断法として,EUSによる癌深達度診断が必要不可欠な検査とはならなかった。また転移リンパ節診断を含む病期診断や粘膜下腫瘍の質的診断は1990年代に発展したEUS-FNAによる組織診断によって評価されるようになったものの,急速に普及するには至らなかった。今後,EUS画像診断はEUS-FNAとあわせ,粘膜下腫瘍の診断や消化管癌の術前診断法として,また化学放射線療法の評価法として活用できると考えている。また人工知能の活用による超音波像解析の一層の進歩を期待している。
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