「精神医学」への手紙
Letter—再考:我が国における悪性症候群の発生率
秋元 勇治
1
1式場病院
pp.222
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904282
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筆者は,1990年の本誌1)に式場病院での10年間(1979〜1988)の悪性症候群の発生率が0.4%であることを報告した。その後,さらに1995年までの17年間に,入院患者10,444例中,43例(再発6例)を経験し,その発生率は同じく0.4%であった。なお,1993年までの症例の詳細は,文献2と3を参照されたい。
最近,今井ら4)は,筆者と同じ単科の精神病院でのretrospectiveな調査で,入院患者1,889例中,本症は9例(再発1例)で,発生率は0.47%と筆者の報告1)とほぼ同じであることから,「単科精神病院での発生率として妥当なものと考えられる」と述べている。
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