Japanese
English
研究と報告
服薬中の男性精神分裂病患者における性機能障害
Sexual Dysfunction in Male Schizophrenics with Psychotropic Medication
森山 成彬
1
,
竹内 隆
1
,
木村 光男
1
,
斉藤 雅
1
Nariakira MORIYAMA
1
,
Takashi TAKEUCI
1
,
Mitsuo KIMURA
1
,
Masashi SAITO
1
1八幡厚生病院
1Yahata Kosei Hospital
キーワード:
Sexual dysfunction
,
Schizophrenia
,
Neuroleptics
,
Side effects
Keyword:
Sexual dysfunction
,
Schizophrenia
,
Neuroleptics
,
Side effects
pp.817-824
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904149
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【抄録】服薬中の男性精神分裂病患者65名(20歳以上,60歳未満)における性機能障害を調べた。約1割に性交や自慰などの性活動がなかった。半数に早朝勃起が消失していた。1割が勃起不能,さらに2割が不完全勃起であった。射精不能が1/4にみられ,射精遅延も16%あった。勃起不能群・射精不能群は,血中プロラクチン値が有意差はないものの,いずれの健常群よりも高値であった。抗精神病薬の服用量は,射精不能群で多い傾向があった。しかし特定の薬剤との関連は見いだせなかった。血中テストステロン値は,勃起障害や射精障害の有無で差はなかった。投薬に当たっては性機能障害にも十分注意を払うべきであることを強調した。
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