Japanese
English
研究と報告
発症後結婚した精神分裂病女性患者15例の婚姻状況の長期経過
Long-term Follow-up of the Marital Status of 15 Schizophrenic Females Married after Onset of the Disease
古橋 裕子
1,2
,
吉田 文子
1
,
森山 成彬
1
,
斉藤 雅
1
Yuko FURUHASHI
1,2
,
Fumiko YOSHIDA
1
,
Nariakira MORIYAMA
1
,
Masashi SAITO
1
1八幡厚生病院
2現,北千住和光ビルクリニック
1Yahata Kosei Hospital
2Kitasenju Walcoubuil Clinic
キーワード:
Schizophrenia
,
Long-term outcome
,
Marriage
,
Delivery
,
Marital status
Keyword:
Schizophrenia
,
Long-term outcome
,
Marriage
,
Delivery
,
Marital status
pp.477-485
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904765
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【抄録】 同一主治医が10年以上治療し,発症後に結婚した精神分裂病女性15例の長期経過を報告した。初婚で7名が離婚,うち4名が再婚し3名が現在も結婚継続中であった。離婚は出産や怠薬による再入院例が多く,結婚,妊娠および出産後の服薬は不可欠だと思われた。18回の出産,19人の挙児のうち帝王切開は2人のみで,他は経腟分娩であり,乳児にも異常はなかった。母乳を与え続けた例でも成育に異常はなかった。結婚に際しては,相手に病気を告げておくのが望ましいが,画一的でなく柔軟な対応をし,そのかわり,いったん結婚が決まれば再入院防止に向けて万全の支援対策をとることが肝要だと思われた。
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