Japanese
English
資料
精神科病院入院患者の突然死
Sudden Death of Psychiatric Inpatients
藤岡 耕太郎
1
,
斉藤 陽子
1
,
竹田 康彦
1
,
木村 光男
1
,
脇元 安
1
,
森山 成彬
1
,
齋藤 雅
1
Kotaro FUJIOKA
1
,
Yoko SAITO
1
,
Yasuhiko TAKEDA
1
,
Mitsuo KIMURA
1
,
Yasura WAKIMOTO
1
,
Nariakira MORIYAMA
1
,
Masashi SAITO
1
1八幡厚生病院
1Yahata Kohsei Hospital, Department of Psychiatry
キーワード:
Sudden death
,
Psychiatric inpatient
,
Autopsy
,
Phenothiazine death
Keyword:
Sudden death
,
Psychiatric inpatient
,
Autopsy
,
Phenothiazine death
pp.1027-1036
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902500
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はじめに
WHOの定義によると突然死とは「瞬間死または急性症状発現後24時間以内の死亡で,非自然死は含まないもの」とされている13,16,18,26)。精神科医療の分野では精神科病院における患者の不明死,突然死が,19世紀から高頻度に発生していることが知られているが4),その実態はいまだに明らかになっていない。一方,英国では,1997年より精神科で治療を受ける患者の突然死と向精神薬の関連について,大規模な調査が始まっている2)。人道的見地からも,古くて新しいこの問題の原因や,予防策のよりいっそうの研究がなされるべきである。
今回,筆者らの勤務する精神科病院で過去10年間に発生した突然死事例の背景や,死後のマネージメントについて調査したので,考察を加えて報告する。
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