追悼
三浦岱栄先生を悼む
保崎 秀夫
1
1慶応義塾大学
pp.661
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903895
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三浦岱栄先生は,1901(明治34)年12月3目新潟県長岡市に生まれ,1995年3月14日気管支炎で逝去,同3月17日聖イグナチオ教会で葬儀が執り行われた。亨年93歳。
先生は1925(大正14)年慶應義塾大学医学部を卒業。学生時代にカトリックに入信,敬度な信者で,その後カトリック医師会をはじめ,この領域で指導的役割を果たしておられたのは周知の事実である。卒業後,敬愛する生理学加藤元一教授の教室に入り,学位を得られ,植松七九郎教授の神経科教室に移り,小峰病院に勤務,1935年講師になり,フランス政府給費留学生としてパリに留学し,Paul Guiraud博士,Andre-Thomas博士,Jean Lhermitte教授に師事し,Pierre Pichot教授との親交が始まった。1940年より桜町病院院長となる。その後短期間南洋学院(仏印)教授。1953年慶應義塾大学医学部神経科教授となり,1967年定年退職まで活躍され,さらに1970年から1976年まで杏林大学医学部精神神経科の初代教授を務められ,数多くの精神科医を育てられた。
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