連載 整形外科と蘭學・17
リーフデ号と三浦按針
川嶌 眞人
1
Mahito Kawashima
1
1川嶌整形外科病院
pp.268-271
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100272
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■はじめに
今年は5月13~14日に日本最古の医学会である日本医史学会・第107回年次学術総会を中津市で主催することになっている.テーマは「蘭学の里・中津とパイオニア精神」とした.今年は中津にゆかりのある東京帝国大学初代整形外科教授である田代義徳先生の開講100周年にあたることから,日本医史学会理事長である蒲原宏先生に「日本の整形外科の歴史と田代家」というテーマで特別講演をお願いしてある.同じく中津にゆかりのある九州大学病理学教授であった田原淳先生の刺激伝導系発見100周年を記念して「蘭学の里・城下町中津と医学史」と題する市民公開講座を予定しており,鳥井裕美子教授(大分大)には前野良沢を,石田純郎教授(新見短大)には蘭学大名 奥平昌高を,ヴォルフガング・ミヒェル教授(九大)には中津の蘭方医・村上玄水と大江春塘を,島田達生教授(大分大)に田原淳を,樋口輝雄先生(日本歯科大学新潟歯学部)には日本の歯科免許第1号者,小幡英之助を担当していただき,蘭学者であり洋学者でもあった福澤諭吉を産み出した「中津の蘭学とパイオニア精神」について論じていただく予定である.
このようなことから改めて蘭学の出発点であった大分県臼杵の郊外,黒島を訪れてみた.
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