動き
「世界精神医学会・50周年記念国際会議」印象記
小林 聡幸
1
,
加藤 敏
1
,
恩田 浩一
1
,
山下 晃弘
2
1自治医科大学精神医学教室
2都路村診療所
pp.1118-1120
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902312
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第1回の世界精神医学会(WPA)は,1950年,J. Delay会長,H. Ey運営委員長のもとパリのソルボンヌ大学大講堂において開催された。このたび,その50周年を記念して2000年6月26日から30日,パリ大会議場Palais des congrèsにおいて,記念国際会議が催された(会長J. Garrabè氏)。メイン・テーマとして「臨床から研究へ:精神医学再考」と掲げられたこの学会は,WPAにとっての記念の会議であるばかりでなく,フランス精神医学界の記念の色彩を持ち,フランスのしたたかさを強く感じさせられた。
学会の公用語は英語とフランス語で,口演は大きいもので600席,小さいもので30席までの13会場で催され,6会場には同時通訳がついた。シンポジウム141,ワークショップ13,一般演題47セッションに加えて,廊下では,ポスターセッションと,国際表現病理芸術療法学会による患者の作品展が持たれた。このような学会の全貌をとらえるのは困難だが,我々が見聞きした範囲での印象を報告したい。
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