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私のカルテから
マレイン酸フルボキサミンによる口渇・多飲のために胸水を来したうつ病の1例
A Case of Depression with Pleural Effusion Caused by Fluvoxamine
大原 浩市
1
,
竹下 享典
2
Koichi OHARA
1
,
Kyosuke TAKESHITA
2
1国療南花巻病院臨床研究部
2名古屋大学医学部第1内科
1Clinical Research, Institute, National Minami Hanamaki Hospital
2Department of Internal Medicine, Nagoya University
pp.774-775
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902260
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- Abstract 文献概要
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)であるマレイン酸フルボキサミン(フルボキサミン)は,1971年にオランダのソルベイ・ディファー社で合成され,1983年以降ヨーロッパをはじめ諸外国で使用されている9)。1998年のアメリカにおける抗うつ薬処方頻度をみてみると,SSRIは51.4%であり,三環系およびその他の抗うつ薬を抜いて一番多い4)。本邦でも1999年6月よりフルボキサミンが医療現場で使用されるようになり,今後処方量が増加することが想像される。筆者はうつ病の患者にフルボキサミンを使用中,口渇・多飲のために胸水が発症した症例を経験したのでここに報告する。
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