Japanese
English
特集 「治療を終える」に向き合う
【統合失調症】
治療のあとの社会復帰のために
For Social Recovery after Treatment
大森 哲郎
1
Tetsuro Ohmori
1
1社会医療法人あいざと会藍里病院
1Aizato Hospital, Tokushima, Japan
キーワード:
統合失調症
,
schizophrenia
,
社会復帰
,
social recovery
,
ハンディキャップ
,
handicap
,
生活障害
,
disability
Keyword:
統合失調症
,
schizophrenia
,
社会復帰
,
social recovery
,
ハンディキャップ
,
handicap
,
生活障害
,
disability
pp.1588-1591
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207454
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抄録
社会復帰ができれば,あるいは十分に社会参加ができれば,病気は社会的には治っている。身体障害や視覚障害を例にとると,積極的治療は完了しており,社会参加のためには生活障害(disability)ないしハンディキャップに対する社会の支援と理解が決定的に重要となる。統合失調症でも,症状残存というよりは持続性のハンディキャップを負った状態と見るのが現実的となることは少なくない。この観点からは,社会復帰の成否を左右する最大のポイントは,社会の支援と理解と受け入れである。はたしてそれは十分か。ただし,統合失調症におけるハンディキャップは病気の症状との区別が常に可変的である点は,追求すべき課題である。
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