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特集 精神科医療の必須検査—精神科医が知っておきたい臨床検査の最前線
ギャンブル依存,ネット・ゲーム依存のスクリーニングテスト
Screening instruments for gambling and internet gaming disorder
曽良 一郎
1
Ichiro Sora
1
1神戸大学大学院医学研究科デジタル精神医学部門
1Department of Digital Psychiatry, Kobe University Graduate School of Medicine, Hyogo, Japan
キーワード:
行動嗜癖
,
behavioral addiction
,
自記式テスト
,
self-reported test
,
サウスオークス・ギャンブリング・スクリーン
,
South Oaks Gambling Screen
,
SOGS
,
インターネット依存テスト
,
Internet Addiction Test
,
IAT
Keyword:
行動嗜癖
,
behavioral addiction
,
自記式テスト
,
self-reported test
,
サウスオークス・ギャンブリング・スクリーン
,
South Oaks Gambling Screen
,
SOGS
,
インターネット依存テスト
,
Internet Addiction Test
,
IAT
pp.899-911
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405207014
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抄録
ギャンブル依存,ネット・ゲーム依存は疾患概念が定まり診断基準が認定されてから日が浅く,多くの機能性精神疾患と同様に生物学的検査マーカーは存在しないことから,本稿では知っておくべき検査としてスクリーニングとしての質問紙検査を紹介する。問題のあるギャンブル,ネット・ゲーム使用の段階と依存症として形成された疾患を区別する目的として作成され,依存症診断の前段階のスクリーニングとして用いられる。多くのスクリーニングテストはICD-11やDSM-5の診断基準を反映して構成されているが,テストによっては必ずしも診断基準のすべての項目を網羅しているわけではない。多数の評価ツールが開発されているが,本稿では代表的なスクリーニングテストとしてギャンブル依存はサウスオークス・ギャンブリング・スクリーン(SOGS),ネット・ゲーム依存はインターネット依存度テスト(IAT)を中心に解説する。
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