特集 日常診療で出会ったら? アルコール・薬物・ギャンブル・ゲーム依存を知る
行動嗜癖
ゲーム・ネット依存の症状と治療
松﨑 尊信
1
1国立病院機構久里浜医療センター精神科
キーワード:
依存症
,
行動依存
,
ゲーム行動症
,
インターネット依存
Keyword:
依存症
,
行動依存
,
ゲーム行動症
,
インターネット依存
pp.1421-1425
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001598
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Headline
・依存症とは,特定の物質あるいは行動に対して,自らの意思で使用や行動の頻度を制御することが困難となり,身体的・精神的・社会的な問題が生じていてもそれをやめられない状態である.
・ゲームの使用や時間の制御が困難になるゲーム依存が国際的に注目され,2019年WHOはgaming disorderとしてICD-11に正式収載した.
・日常診療では,まず背景に依存があるかもしれないと気づき,話を傾聴し対話することが,支援への第一歩となる.
・ゲームやインターネットの使用をゼロにすることは必ずしも治療目標とはならず,睡眠などの生活習慣,学校,余暇活動や対人関係など,生活機能の回復を目指した治療・支援が中心となる.

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