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特集 精神医療・精神医学の組織文化のパラダイムシフト
「疾患学会」のあり方のパラダイムシフト—日本統合失調症学会が挑戦する社会実験
Endeavor of Japanese Society of Schizophrenia Research for Paradigm Shift of Academic Society on Psychiatric Disorders
福田 正人
1
,
村井 俊哉
2
,
笠井 清登
3
Masato Fukuda
1
,
Toshiya Murai
2
,
Kiyoto Kasai
3
1群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学
2京都大学大学院医学研究科精神医学
3東京大学大学院医学系研究科精神医学
1Department of Psychiatry and Neuroscience, Gunma University Graduate School of Medicine, Gunma, Japan
2Department of Neuropsychiatry, Graduate School of Medicine, Kyoto University
3Department of Neuropsychiatry, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo Hospital
キーワード:
日本統合失調症学会
,
Japanese Society of Schizophrenia Research
,
学会
,
academic society
,
パラダイムシフト
,
paradigm shift
,
共同創造
,
co-production
Keyword:
日本統合失調症学会
,
Japanese Society of Schizophrenia Research
,
学会
,
academic society
,
パラダイムシフト
,
paradigm shift
,
共同創造
,
co-production
pp.243-252
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206855
- オープンアクセス
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- サイト内被引用 Cited by
抄録
学会名に疾患名を冠した「疾患学会」の1つとして,日本統合失調症学会は学会のあり方についてパラダイムシフトを試みている。「研究者が学問を発展させる学会」と「当事者や支援者に貢献できる学会」を両立できる学会として,研究者や研究成果の概念を問い直し,大会への参加や大会での発表や学会の運営において当事者や家族との共同創造を促し,学会の組織変革を目指すものである。そこには,従来型の学会のあり方との両立や学会財政の共同創造について,学会員の意見をどう汲み上げるかという課題がある。こうしたパラダイムシフトの取り組みは,疾患学会のあり方についての社会実験としての意味があり,本稿はその中間報告である。
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