Japanese
English
特集 精神・神経疾患に併存する過眠の背景病態と治療マネジメント
統合失調症に関連した眠気について
Symptoms of Daytime Sleepiness in Schizophrenia
水木 慧
1
,
小鳥居 望
2
Satoshi Mizuki
1
,
Nozomu Kotorii
2
1久留米大学医学部神経精神医学講座
2小鳥居諫早病院
1Department of Psychiatry, Kurume University School of Medicine, Fukuoka, Japan
2Kotorii Isahaya Hospital
キーワード:
統合失調症
,
schizophrenia
,
眠気
,
sleepiness
,
睡眠障害
,
sleep disorder
,
終夜睡眠ポリグラフィ
,
polysomnography
,
PSG
,
陰性症状
,
negative symptoms
,
抗精神病薬
,
antipsychotics
Keyword:
統合失調症
,
schizophrenia
,
眠気
,
sleepiness
,
睡眠障害
,
sleep disorder
,
終夜睡眠ポリグラフィ
,
polysomnography
,
PSG
,
陰性症状
,
negative symptoms
,
抗精神病薬
,
antipsychotics
pp.1365-1371
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206758
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抄録 統合失調症と睡眠の関連は100年以上前から指摘されており,近年では統合失調症患者における紡錘波の減衰という疾患特異性のある終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)の異常所見に関するさまざまな知見が集積されている。一方で,不眠とは表裏一体の関係にある眠気に焦点を当てた研究は少ない。統合失調症そのものの病態は過覚醒に親和性があるが,抗精神病薬による過鎮静や,統合失調症に合併しやすい睡眠覚醒リズム障害や睡眠時無呼吸症候群などの併存は二次的に日中の眠気を引き起こす。こうした眠気は社会参加への大きな阻害要因となるため,睡眠衛生指導や薬物調整などの対策を講じていくことが重要である。
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