Japanese
English
特集 統合失調症の心理社会的治療—どのように使い分け,効果を最大化するか
社会生活スキルトレーニング(SST)
Social Skills Training: How to use it and practice more effectively?
天笠 崇
1,2
Takashi Amagasa
1,2
1静岡社会健康医学大学院大学
2代々木病院精神科
1Sizuoka Graduate School of Public Health, Shizuoka, Japan
2Department of Psychiatry, Yoyogi Hospital
キーワード:
社会生活スキルトレーニング
,
social skills training
,
SST
,
統合失調症
,
schizophrenia
,
陰性症状
,
negative symptoms
,
社会的知覚のトレーニング
,
social-cognitive skills training
,
個別SST
,
individual SST
Keyword:
社会生活スキルトレーニング
,
social skills training
,
SST
,
統合失調症
,
schizophrenia
,
陰性症状
,
negative symptoms
,
社会的知覚のトレーニング
,
social-cognitive skills training
,
個別SST
,
individual SST
pp.1483-1490
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206465
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抄録 本稿前半では,SSTの概要について述べた。すなわち,SSTとは,日本における普及経過,進化の方向性,「社会生活スキルトレーニング」と和語を改訂した背景,そしてSSTの基本骨格(練習の流れと技法)について述べた。その後,心理社会的治療として比較的歴史のあるSSTの意義と課題について述べた。本稿後半では,最新のメタ解析を引用し,筆者の臨床セッティングの下で「どのように使い分け,効果を最大化」できるか考察した。陰性症状の改善を望み,また期待する場合と,社会的知覚のトレーニングを適用することが重要で,後者について3つの工夫を紹介した。最後に,一般精神科臨床医にとって個人療法(個別SST)が役に立つと思われ,外来個人療法の場合に筆者がどのようにSSTを適用しているかを紹介した。
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