特集 精神科×内科—患者と家族を支えるために知っておきたい見えない“こころ”のこと
特定の疾患や状況への対応
統合失調症
藤原 雅樹
1
,
山田 裕士
2
1岡山大学病院精神科神経科
2積善病院精神科
キーワード:
統合失調症
,
抗精神病薬
,
健康格差
Keyword:
統合失調症
,
抗精神病薬
,
健康格差
pp.1036-1039
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620071036
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Point
◎統合失調症患者は内科疾患リスクが高い.糖尿病や心血管疾患,がんによる死亡リスクが一般人口よりも高く,寿命が10年以上短い.
◎抗精神病薬は副作用として運動症状や代謝異常を引き起こす可能性があり,統合失調症患者が内科などを受診した場合には,かかりつけ精神科との情報共有が望ましい.
◎統合失調症患者の身体疾患治療に際しての,精神症状・意思決定能力・セルフケア能力の評価,薬剤調整に際しては,患者の普段を知るかかりつけ精神科医との連携が必要である.

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