Japanese
English
特集 超高齢期の精神疾患
超高齢期の慢性疼痛・身体症状症
Chronic Pain and Somatic Symptom Disorders in a Super-aging Society
西原 真理
1
Makoto Nishihara
1
1愛知医科大学医学部学際的痛みセンター
1Multidisciplinary Pain Center, Aichi Medical University, Nagakute, Japan
キーワード:
超高齢期
,
oldest-old
,
超高齢社会
,
super-aging society
,
慢性疼痛
,
chronic pain
,
身体症状症
,
somatic symptom disorder
,
SSD
,
医学的に説明のつかない症状
,
medically unexplained symptoms
,
MUS
Keyword:
超高齢期
,
oldest-old
,
超高齢社会
,
super-aging society
,
慢性疼痛
,
chronic pain
,
身体症状症
,
somatic symptom disorder
,
SSD
,
医学的に説明のつかない症状
,
medically unexplained symptoms
,
MUS
pp.49-55
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206537
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抄録 超高齢社会を迎えるにあたって,高齢者における慢性疼痛や身体症状症は精神医学が直面する新しい問題になり得ると思われる。まず,臨床的な対応として考えなくてはいけない点について,①幅広い精神医学的診断が必要不可欠であること,②治療的な小精神療法を工夫すること,また今後問題になってくることが予想される点,③鎮痛関連薬などによる薬物療法の留意点をまとめた。また,加齢により痛みへの感受性がどのように変化するのかを神経科学的な視点から述べ,また慢性の痛みが認知機能に与える影響,さらに認知症とはどのように関係してくるかを考察した。最後に,当センターが取り組んできた集学的慢性疼痛治療の例を挙げ,慢性痛教室のデータを示ながら運動療法などの重要性について強調した。
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