Japanese
English
特集 統合失調症の心理社会的治療—どのように使い分け,効果を最大化するか
総合失調症の心理教育
Psychoeducation for Schizophrenia
藤田 博一
1
Hirokazu Fujita
1
1高知大学医学部医学教育創造・推進室
1Center to Promote Creativity in Medical Education, Kochi Medical School, Kochi University, Kochi, Japan
キーワード:
心理教育
,
psychoeducation
,
表出された感情
,
expressed emotion
,
EE
,
統合失調症
,
schizophrenia
Keyword:
心理教育
,
psychoeducation
,
表出された感情
,
expressed emotion
,
EE
,
統合失調症
,
schizophrenia
pp.1437-1444
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206460
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抄録 近年,新しい抗精神病薬が処方できるようになり,薬物療法の充実が図られている。すなわち,生物的-心理的-社会的アプローチのうち,生物的な側面は充実してきているといえるが,良好な医師患者関係のもと,疾病理解や服薬の必要性などについて十分に理解を得られていなければ,薬物療法の治療効果は半減する。薬物療法を支えていくために,疾患に対する知識や一緒に同居している家族などの患者の周囲を取りまく環境をより最適化していくことが重要である。そのための1つの方法として,心理教育が存在している。すなわち,心理教育は,心理的,社会的な側面から患者および家族を支援するために,重要なアプローチの1つであり,そのことによって,生物的なアプローチを最大限に活かすことができる。
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