Japanese
English
特集 産業精神保健の現状と課題
労働施策総合推進法の改正とパワーハラスメント対策の現在
Law Amendment and Power Harassment Measures
鈴木 翼
1
Tsubasa Suzuki
1
1田辺総合法律事務所
1Tanabe and Partners, Tokyo, Japan
キーワード:
労働施策総合推進法
,
act on comprehensive promotion of labor measures,and stabilization of employment of employees,and enrichment of their working lives
,
パワーハラスメント
,
power harassment
,
雇用管理上の措置
,
measures in terms of employment management
Keyword:
労働施策総合推進法
,
act on comprehensive promotion of labor measures,and stabilization of employment of employees,and enrichment of their working lives
,
パワーハラスメント
,
power harassment
,
雇用管理上の措置
,
measures in terms of employment management
pp.1301-1310
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206441
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
抄録 2019年の労働施策総合推進法の改正により,職場におけるパワーハラスメントの定義が法令にて明記されるとともに,事業主(会社側)のパワーハラスメント対策が法的に義務付けられることとなった。本稿では,法改正の内容を,これまでの経緯とともに解説した。
職場におけるパワーハラスメントは,適切な業務上の指導との線引きにその難しさがある。今回の法改正は,この線引きを明確にしようとするものであるが,実際の判断には総合的な考慮も必要であり,その性質上,悩ましさは残る。
また,事業主のパワーハラスメント対策については,セクシュアルハラスメントと同等の法的義務が導入された。実効的な対策とするには,継続的な取り組みが重要である。
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.