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特集 認知症最前線
認知症施策推進大綱の進捗状況について
The current implementation status of the national framework for promotion of dementia policies
菱谷 文彦
1
Fumihiko Hishitani
1
1厚生労働省老健局認知症施策・地域介護推進課
pp.1457-1463
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202796
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Key Questions
Q1:これまでの認知症施策とは?
Q2:大綱において車の両輪とされる「共生」と「予防」とは何か?
Q3:認知症の方への各種支援において,OTに期待することは?
認知症の人が,住み慣れた地域で生活を続けていくためには,OTをはじめとして,医師,看護師,薬剤師,PT,ST,管理栄養士等の医療系の職種と,保健師,社会福祉士,ケアマネジャー,介護福祉士,ヘルパー等の多くの職種が協力していく必要がある.特に,OTには,認知症の人が,地域でできることを活かして希望や生きがいをもって暮らし続けていけるようにするため,認知症の人の個性やその人らしさ,取り巻く環境等も考慮したうえで,認知症の人をサポートできる「OTとしての強み」を活かしていただくことが期待される.
本稿では,政府における認知症施策の推進状況の全体像を包括的に説明することとしているが,共生や予防を両輪とする取り組みが求められる中で,OTに期待することについても言及することとしたい.
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