Japanese
English
特集 認知症診療における精神科医の役割を再考する
認知症疾患医療センターにおける認知症診療
The Medical Practice of Dementia in Dementia Medical Centers
内海 久美子
1
Kumiko Utsumi
1
1砂川市立病院認知症疾患医療センター
1Division of Dementia Medical Center, Department of Sunagawa Medical Center, Sunagawa, Japan
キーワード:
認知症疾患医療センター
,
dementia medical center
,
精神科医
,
psychiatrist
,
連携
,
cooperation
,
情報共有
,
sharing information
Keyword:
認知症疾患医療センター
,
dementia medical center
,
精神科医
,
psychiatrist
,
連携
,
cooperation
,
情報共有
,
sharing information
pp.1213-1221
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206426
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抄録 2008年度から認知症疾患医療センターが設置され,2020年12月末時点で全国に477か所設置されている。センターには,基幹型・地域型・連携型の3類型があり,その役割は,①認知症疾患に関する鑑別診断とその初期対応,②認知症の行動・心理症状と身体合併症の急性期治療に関する対応,③専門医療相談,診断後の相談・支援,④地域保健医療・介護関係者への研修などを行うことである。すべてのセンターの87.7%(401か所)で精神科医が認知症診療を担っており,いかにセンターにおける精神科医の役割が大きいかを示している。
センターの役割のうち本人家族への診断後支援や医療・介護の連携などは,多職種が揃い,これまでも精神疾患患者の地域生活を支えてきた経験を持つ精神科医が中心になってこそでき得る診療体制である。
本稿では,全国のセンターの活動状況およびセンターとしての当院の取り組みを概観した。
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