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特集 周産期メンタルヘルスの今
周産期メンタルヘルスケアにおける多職種連携
Collaborations of Psychiatrists with Other Professionals Related to Maternal and Child Health Cares
立花 良之
1
,
小泉 典章
2
Yoshiyuki Tachibana
1
,
Noriaki Koizumi
2
1国立成育医療研究センターこころの診療部乳幼児メンタルヘルス診療科
2長野県精神保健福祉センター
1Division of Infant and Toddler Mental Health, Department of Psychosocial Medicine, National Center for Child Health and Development, Tokyo, Japan
2Nagano Prefectural Mental Health and Welfare Center
キーワード:
周産期
,
perinatal period
,
メンタルヘルスケア
,
mental health care
,
多職種連携
,
multi-professional collaboration
,
親子保健
,
maternal and child health service
Keyword:
周産期
,
perinatal period
,
メンタルヘルスケア
,
mental health care
,
多職種連携
,
multi-professional collaboration
,
親子保健
,
maternal and child health service
pp.1203-1214
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206176
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抄録 親子保健において,妊娠中および産後の親子にはさまざまな職種・機関がかかわる。また,周産期メンタルの支援において,精神科でできることも限られている。それゆえ,周産期メンタル対応では精神科の診察室での治療だけでサポートが完結せず,親子保健のさまざまな職種との連携が必要となることが多い。本稿では,周産期メンタルにおけるそれらの職種・機関との連携について,連携を求められたときの対応およびアウトリーチ的な観点から述べる。連携にあたっては,診察室の中だけにとどまることなく,適宜アウトリーチして地域の親子保健に自ら積極的にかかわっていくことも大切と考えられる。周産期メンタルヘルスや児童精神医学を専門とする精神科医だけでなく,一般成人臨床を専門とする精神科医も周産期メンタルヘルスケアや親子保健に関与することで,地域の家族のさまざまな精神的な問題の一次予防,二次予防,三次予防に大きく寄与すると考えられる。
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