今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして
連携管理
周産期メンタルヘルスにおける多職種連携
笠井 靖代
1
1日本赤十字社医療センター産婦人科
pp.516-522
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209090
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●周産期医療は,これまで母体の産科合併症の管理が中心であったが,近年,「産後うつ」を始めとする精神の不調をかかえる妊産婦への支援の重要性が認識されている.
●周産期メンタルヘルスにおいては,精神科を含めた各診療科にまたがる多職種連携に加えて,病院と地域との連携が不可欠であり,また迅速な対応や柔軟な判断を要する場合も少なくない.
●精神疾患がハイリスク対象化となっても,母体の身体的合併症がない場合には,自然分娩となることが多い.自然分娩の場合には,ハイリスク分娩管理加算が請求できない点が,今後の課題である.
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