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特集 周産期メンタルヘルスの今
地域における周産期メンタル体制構築—大分県における例
Screening and Intervention for Perinatal Psychiatric Disorders: Regional strategy in Oita pefecture
佐藤 昌司
1
Shouji Sato
1
1大分県立病院総合周産期母子医療センター
1Perinatal Center, Oita Prefecture Hospital, Oita, Japan
キーワード:
周産期
,
perinatal period
,
メンタルヘルスケア
,
care for mental health
,
周産期うつ
,
perinatal depression
Keyword:
周産期
,
perinatal period
,
メンタルヘルスケア
,
care for mental health
,
周産期うつ
,
perinatal depression
pp.1191-1201
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206175
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抄録 精神的な問題あるいは障害を有する妊産婦については,第一発見者が産婦人科医師あるいは助産師であり,事例の発見から精神科医あるいは行政担当者への連絡に至るまで,各場面で対応に苦慮する例が多い。このような背景から,『産婦人科診療ガイドライン産科編2020』では「妊娠中における精神障害ハイリスク妊産婦の抽出法とその対応は?」「産褥精神障害の取り扱いは?」のCQ & Aを収載し,産婦人科医・助産師が妊婦健診時/産褥健診時に精神面の表出に留意することを求めている。大分県においても,「大分県ペリネイタルビジット事業」と「ヘルシースタートおおいた」を通じて,多職種連携による母子の身体的・精神的サポートを重要な項目と位置付けて活動している。ハイリスク妊産婦に対しては,「ペリネイタルビジット・ヘルシースタート合同専門部会」において産科・小児科と県内各市町および県の担当課,さらに精神科や児童相談所が一同に会して支援策を討論し,ハイリスク妊産婦では要保護児童対策地域協議会のもとで個別ケース検討会議へと直結させ,より有効な対策を講ずるよう努力している。
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