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短報
ドパミン作動薬と人参養栄湯の併用療法が奏功したむずむず脚症候群の3症例—異常感覚と発現部位の多様性も含めて
Three Patients with Restless Legs Syndrome Improved by Combination Treatment of Dopamine Agonist and Ninjinyoueitou:Including various diversity of abnormal sensation and developed region
堀口 淳
1,2
Jun Horiguchi
1,2
1島根大学医学部免疫精神神経学共同研究講座
2慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
1Department of Immune Neuropsychiatry, Shimane University School of Medicine, Izumo, Japan
2Department of Neuropsychiatry, Keio University of Medicine
キーワード:
Restless legs syndrome
,
Ninjinyoueitou
,
Insomnia
Keyword:
Restless legs syndrome
,
Ninjinyoueitou
,
Insomnia
pp.1197-1201
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205920
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抄録 通常のドパミン作動薬では症状が十分に緩和されていないむずむず脚症候群に人参養栄湯を追加投与し,1年間以上良好な治療効果を自覚している3症例を報告した。
人参養栄湯の追加投与の治療効果は,3症例とも投与開始後3週間から1か月目ごろから顕著となった。また症例3では,人参養栄湯を追加投与後,服用中であったドパミン作動薬を減量できた。
3症例の異常知覚は多彩であり,「むずむず」だけではなく,また症例2の異常知覚の発現部位は両上肢にも認められた。
本稿では,ドパミン作動薬と人参養栄湯との併用療法がむずむず脚症候群に奏功することと,むずむず脚症候群の異常感覚は多彩であり,また発現部位は「脚」だけではないことも強調した。
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