Japanese
English
特集 こころの発達の問題に関する“古典”をふりかえる
限局性学習症/発達性協調運動障害
Specific Learning Disorder/Developmental Coordination Disorder
橋本 大彦
1
Ohiko Hashimoto
1
1橋本クリニック
1Hashimoto Clinic, Tokyo, Japan
キーワード:
Specific learning disorder
,
Developmental coordination disorder
,
Classic literature
Keyword:
Specific learning disorder
,
Developmental coordination disorder
,
Classic literature
pp.1093-1100
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205694
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
本稿では,限局性学習症と,発達性協調運動症を扱う。この2つは教育の場で問題になることから,教育学の古典に詳しく記載がありそうだが,意外にそうでもない。教育学の古典では,むしろ現在の注意欠如多動症(ADHD)に関連する問題行動を呈する児童について詳述されていることが多い。ADHDは教師や集団の負担になるものの,限局性学習症と発達性協調運動症は個人間に相互の影響を及ぼすものではなく,個人内の問題であることから,あまり重視されていなかったかと思われる。とは言え,この分野は医学だけでなく,教育学でも対象にされるものであることから,その両方の側面から,紹介をしていきたいと思う。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.