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特集 医療・医学の課題としての身体合併症
諸外国の身体合併症事情
Integrated Care Programs in the World
岸 泰宏
1
Yasuhiro Kishi
1
1日本医科大学武蔵小杉病院精神科
1Department of Psychiatry, Nippon Medical School Musashikosugi Hospital, Kawasaki, Japan
キーワード:
Integrated care
,
Primary care
,
Medicine and psychiatry unit
Keyword:
Integrated care
,
Primary care
,
Medicine and psychiatry unit
pp.647-652
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205618
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はじめに
身体疾患治療現場での精神科有病率が高いことはよく知られている。健康人と比して,身体疾患罹患患者では,大うつ病は2〜3倍,パニック障害や身体化障害で10〜20倍,物質依存では3〜5倍の頻度で認められる。さらには,慢性身体疾患を抱えた症例の精神疾患の生涯有病率は40%を超え,物質依存・感情障害ならびに不安障害に罹患している危険が高い20)。本稿では,主に米国での身体疾患治療現場での現状をプライマリ・ケア,入院症例について述べる。その前に,米国では精神医療と身体医療の保険が異なるという点を認識しておく必要がある。
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