Japanese
English
シンポジウム うつ病と自殺に医師はどう対応するのか―医師臨床研修並びに生涯研修における精神科の役割
生涯研修におけるうつ病の診断と自殺防止
The Lifetime Training of the Diagnosis of Depression and the Prevention of Suicide
樋口 輝彦
1
Teruhiko HIGUCHI
1
1国立精神・神経センター
1National Center of Neurology and Psychiatry, Kodaira, Japan
キーワード:
Suicide prevention
,
Diagnosis of depression
,
Primary care
,
Pharmacotherapy
Keyword:
Suicide prevention
,
Diagnosis of depression
,
Primary care
,
Pharmacotherapy
pp.373-379
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101403
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
自殺は時代を越え,国を越えた人類共通の問題であり,個人の問題であると同時にその時代を映す鏡でもある。すなわち,その時代の経済状況や社会状況と深くかかわっていることは疑いがない。しかし,それだけで説明できるほど単純ではない。なぜなら,自殺の背景として重要とされる要因に,精神疾患があることがよく知られているからである。ここでは,わが国の自殺の現状とこれまでの自殺防止対策に触れたうえで,プライマリ・ケア医あるいは精神科医が自殺防止に果たす役割,うつ病診断の技術の向上,薬物療法を中心とした治療の進め方について総説する。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.