病院学会東京地方会
外国の看護事情
大塚 寛子
1
,
小柳 コト
2
,
佐々木 ノブ
3
,
岩瀨 恭子
4
,
岩橋 澄江
4
1聖路加病院
2東京都看護課
3東京都立広尾病院
4賛育会病院
pp.11-25
発行日 1954年6月1日
Published Date 1954/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200821
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アメリカの看護学校
私が受けましたアメリカの看護教育について申上げます。
私は昭和25年にシカゴの看護婦学校に人学し,昨年卒業いたしました。米国の看護婦学校は,3年間の看護教育を受ける学校と,5年制で大学に附属し卒業後は学位をとれるコースとあります。その他に4年のコースもあるようです。私はその3年の看護教育を受けてまいつたわけです,いずれも卒業後はこちらの国家試験と同じように,それぞれの州で試験をうけ,それに合格したのちに登録してR.Nとなります。これはいずれの学校を出ましても同じ試験を受けます。私の学校は3年のコースですけれども,入学資格は高等学校卒業者を採ります。併し,大体どこでも看護学校に入る前に2年位はカレツヂにいつて基礎の勉強をするようにすすめられています。私のクラスでも半数以上はどこかの学校で入学前にいろいろ基礎教育を受けてきた人達でした。年令は18才から35才迄ですが,勿論学校によつていろいろ規則が違います。結婚した人が入学する学校もありますし,また3年の間に結婚して学校を続ける人もあります。私の学校は養成中は結婚してはいけないことになつていましたが,他の学校では大体3年の終り頃には結婚してもいいというような事情です。
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