Japanese
English
特集 現代の自殺をめぐる話題
自殺と身体疾患
Suicide in the Medical Patient
岸 泰宏
1
Yasuhiro KISHI
1
1日本医科大学武蔵小杉病院精神科
1Department of Psychiatry, Nippon Medical School Musashi Kosugi Hospital, Kawasaki, Japan
キーワード:
Suicide
,
Medical illness
,
Primary care
,
Bio-psycho-social assessment
Keyword:
Suicide
,
Medical illness
,
Primary care
,
Bio-psycho-social assessment
pp.1055-1060
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101518
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はじめに
2008年の自殺既遂者は32,000人を超えており,自殺は大きな社会問題となっている。警察庁の発表によると11),既遂者の“自殺の原因・動機”としては(原因・動機の判明した23,490例),健康問題と判断される数が最も多く(64.5%),その中で最も多いのは“うつ病(42.8%)”とされている(図1,2)。次に多いのは本稿の主題である“身体疾患(33.8%)”である(図2)。警視庁のデータからも,“身体疾患”の自殺に与える影響は大きいことがわかる。ここでは,自殺と身体疾患の関係について述べ,今後の自殺予防に向けてどのような取り組みが必要かについて述べる。
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