「精神医学」への手紙
西アフリカ・ガンビア共和国の精神科医療
西尾 彰泰
1
,
丸谷 俊之
2
1岐阜大学保健管理センター
2東京工業大学保健管理センター
pp.563-565
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205603
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筆者らは2017年12月に,在日ガンビア大使であるBintou Kujabi Jallow氏の知己を得て,ガンビアの精神科医療現場を視察する機会を得たのでここに報告する。
ガンビアは西アフリカに位置し,国名の由来でもあるガンビア川の両側を国土に持ち,その最大幅は48キロメートルに過ぎない。河口部を除く国土をセネガルに囲まれている。人口はわずか200万人程度で,首都バンジュールの人口は約3万5千人である。ガンビアはかつてイギリス領であり,現在の国土は,1889年にイギリスとフランスがガンビア川の両岸約200マイルをイギリス領とするとした合意に基づいている。したがって,ガンビアを取り囲んでいるセネガルの公用語がフランス語であるのに対して,ガンビアの公用語は英語である。
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