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特集 認知行動療法の現在とこれから—医療現場への普及と質の確保に向けて
社交不安症とパニック症の認知行動療法の普及と質の確保
Delivery and Quality Control of Cognitive Behavioral Therapy for Social Anxiety Disorder and Panic Disorder
清水 栄司
1
Eiji SHIMIZU
1
1千葉大学医学部附属病院・認知行動療法センター/千葉大学大学院医学研究院・認知行動生理学・子どものこころの発達研究センター
1Cognitive behavioral therapy center, Department of Cognitive Behavioral Physiology Research Center for Child Mental Development, Chiba University, Graduate School of Medicine, Chiba, Japan
キーワード:
Psychotherapy
,
Social anxiety disorder
,
Panic disorder
,
Psychological intervention
,
Cognitive behavioral therapy
Keyword:
Psychotherapy
,
Social anxiety disorder
,
Panic disorder
,
Psychological intervention
,
Cognitive behavioral therapy
pp.427-432
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205381
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社交不安症,パニック症の認知行動療法の保険収載と今後の課題
日本不安症学会から申請していた,社交不安障害(社交不安症),パニック障害(パニック症),強迫性障害(強迫症),PTSD(心的外傷後ストレス障害)の不安障害(ICD-10)の認知療法・認知行動療法が,平成28年度(2016年度)から,うつ病などの気分障害に加えて,医師が行う場合に限り診療報酬として適用拡大とされた。
社交不安障害(社交不安症)の認知行動療法マニュアル(治療者用),パニック障害(パニック症)の認知行動療法マニュアル(治療者用)は,強迫性障害(強迫症)の認知行動療法マニュアル(治療者用),PTSD(心的外傷後ストレス障害)の認知行動療法マニュアル(治療者用)[持続エクスポージャー療法/PE療法]とともに,平成27年度厚生労働省障害者対策総合研究事業「認知行動療法等の精神療法の科学的エビデンスに基づいた標準治療の開発と普及に関する研究」の報告書および厚生労働省と日本不安症学会のWEBサイトにそれぞれ掲載され,そのマニュアルに沿って実践した場合,保険適用となる。
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