Japanese
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短報
Haloperidolによると思われる薬物性肺臓炎を呈した分裂病の1例
A Case of Schizophrenia presenting Haloperidol-induced Pneumonitis
佐藤 武
1,3
,
木谷 崇和
2
,
武市 昌士
1,3
Takeshi Sato
1,3
,
Takakazu Kiya
2
,
Masashi Takeichi
1,3
1佐賀医科大学精神医学教室
2国立嬉野病院内科
3友朋会嬉野病院
1Department of Psychiatry, Saga Medical School
2Department of Internal Medicine, National Ureshino Hospital
3Yuhhohkai Ureshino Hospital
pp.203-206
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204474
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I.はじめに
近年,薬物治療の著しい進歩があり,多種の薬物が開発生産されるに伴い,副作用の出現頻度が増し,副作用の種類と内容も複雑多岐にわたってきている。
精神科領域においても,種々の臓器に及ぼす影響が数多く報告されているが,中でも呼吸器系の副作用については,本邦では従来あまり注目されていない。最近,抗うつ薬のdothiepinによる線維性肺炎の報告6)が英国の専門誌に掲載され,精神科領域においても薬物誘起性肺疾患の問題が取り上げられているが,抗精神病薬による薬物性肺臓炎の報告は,筆者らが調べた限りでは本邦並びに諸外国においてない。
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