Japanese
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研究と報告
他科における向精神薬の投与状況(Ⅱ)—内科領域における抗不安薬の調査から
Computer Analysis on Prescriptions of Psychotropic Drugs by Nonpsychiatric Physicians (Ⅱ)
武市 昌士
1
,
佐藤 武
1
,
中川 龍治
1
,
庄野 禎二
1
,
園田 敏裕
1
Masashi Takeichi
1
,
Takeshi Sato
1
,
Ryuji Nakagawa
1
,
Teiji Shono
1
,
Toshihiro Sonoda
1
1佐賀医科大学精神医学教室
1Department of Psychiatry, Saga Medical School
キーワード:
Consultation-liaison psychiatry
,
Internal physicians
,
Antianxietics
Keyword:
Consultation-liaison psychiatry
,
Internal physicians
,
Antianxietics
pp.1205-1212
発行日 1988年11月15日
Published Date 1988/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204609
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抄録 著者らは,昭和61年8月1日より半年間の佐賀医科大学附属病院のコンピューター入力処方の中で,精神科コンサルテーションによるものを除いた内科医による抗不安薬の投与状況を調査分析した。全投薬件数は144例あり,その中の42例については,投与形態,投与目的,効果など直接内科医から聞き込み調査を行った。
使用頻度はジアゼパム93例(62.8%),クロチアゼパム22例(14.8%)の順に高く,投与量は精神科領域と比較すると少量であった。投与目的は,内科医との検討の結果,不眠16例(状況因性と身体因性14例,薬物誘発性2例),不安12例(身体的表現7例,心理的表現5例),身体症状(疼痛,目まい,頭痛など)9例,せん妄4例,けいれん1例に分類できた。本論文においては,抗不安薬投与症例を臓器別系統別に分類のうえ,その代表的症例を呈示し,併せて抗不安薬に関する内外の調査結果と比較検討した。
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